FC2ブログ

shore

ものつくりの生活と仕事から。 大島寛太の日記パート2

ズィーズ デイズ

 4月に入ってから、新築の住宅に納品する建具などの制作に没頭しています。

桜が咲いて、欅の新芽が出て、楠の新緑が眩しく、雨が降って、カエルが鳴いて、毎年美しい声を聞かせてくれるオオルリが、今年も啼きはじめた。

勢い良く地面から吹き出し始めた緑。ひたすらの緑。琵琶の新芽が出て、ワラビの葉が開き、褐色のコートから緑のトンガリ帽子をのぞかせたタケノコ。裏山のシイの木には白い花が一斉に咲き始め、そうしてもう5月になる。

早い。







エントランスドアの意匠図。






室内建具意匠図






キッチンカウンター意匠図







階段手摺~吹き抜け部転落防止柵意匠図 ボツ案





なかなか本を読む間もなく、仕事場と家の往復を繰り返していると、ボキャブラリの減退が甚だしく、先日は友人の勧めで村上春樹の“海辺のカフカ”をアマゾ
ンで注文してみた。いままで村上春樹の小説が面白いと思ったことがないというと、友人に“一体ハルキの何を読んだんだ?”と叱られました。一押しであると
いう事で、いちおう期待。



  1. 2012/04/30(月) 23:31:00|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

色んな作家のいろんなスツール展 @龍神村Gworks

 デザイン/柴田 歩美


『龍神村周辺で活動する作家がそれぞれ【スツール=背もたれのない椅子】をテーマに創り出した作品を展示します。

是非お越しください。』

G.works (10:00~17:00  水曜定休)
和歌山県 田辺市龍神村福井493
tel:0739-77-0785
http://www.gworks-web.com

以上ポスターより転載。4月末まで開催中!


僕も『糸巻きのスツール』で参加しています。

龍神村ではそろそろ桜が見頃を迎えるころでしょうし、山里のカフェ(茶房)・梅樹庵さんも今年の営業が始まりました。龍神村まで春のドライブ。いかがでしょうか。


梅樹庵
和歌山県 田辺市龍神村西281-1
tel 0739-78-2056
年間営業日:桜の咲く頃から金木犀の散る頃までの土日祝営業。10:00~17:00。不定休あり。お電話で確認すると確実です。

自家製ベーコン入りのクロックムッシュと、ベジバージョンのクロックメイグル、週代わりのスープ、季節のデザートなど、元フレンチシェフの店主のメニューはどれもが秀逸。フルコースで頼まないと、隣りの人のお皿を見て後悔します。他にもサラダ、ドリンクなど。心からお薦めしたいお店です。



  1. 2012/04/03(火) 23:16:00|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

Toy Box 納品 @坂本助産院

 田辺の名物おばあちゃん。
日本現役最高齢の助産士、坂本先生。通称ふじやん。
昨年の妻の出産に際し、大変お世話になりました。

坂本先生の米寿のお祝いに、助産士の神谷先生はじめスタッフの方からのプレゼントということで待合室の家具を注文していただだきました。

子供が遊ぶおもちゃを収納し、記念写真のアルバムを仕舞い、お薦めの絵本をディスプレイする棚。いちおう玩具の収納がメインなので、トイ・ボックス。





坂本先生。ほんと元気です。
むちゃくちゃ元気なんじゃなくて、軽いんです。
今を生きている感じ。
余計なものを背負っていない。
軽やかなんです。

後ろのゾウさんは滑り台です。












トイ・ボックス
材料 :杉・山桜
塗装 :ナチュラルオイル
サイズ:W1250 × H1160 × D500 (mm)
           ワゴン: W385 × H380 × D460 ×3台
価格 :¥135,000

材料は杉をメインに、当たったり、手でつかんで傷みやすそうな部分には山桜を矧ぎ足して使っています。3台のワゴンはキャスターで転がせるようになっていて、散らかしたおもちゃを子供が自分で片付けるように、という狙い。ワゴンの角は万が一にもひどい怪我をしないように丹精込めて面取りしています。コケて頭をぶつけたらタンコブくらいはできるだろうけど。

書籍の収納部分は本に合わせて寸法を割り付けし、写真右側部分はディスプレイラックになっています。手前に引いて持ち上げると奥が棚。ちなみに上段に立ててあるのは坂本先生の著作『大丈夫やで』。下段はスタッフの神谷先生お薦めの絵本『だるまさん』シリーズ。

『だるまさん』シリーズも傑作ですが、『大丈夫やで』は素晴らしい本です。妊娠・出産・育児について書かれた本ですが、それすなわち生きることについて書かれた本です。いのちに対してどう向き合うか、ということ。小さないのちに対してどう向き合うかということは、つまり自分といういのちに対してどう向き合うかということでもあると思う。

頭で考えただけではなく、体に耳を傾けて綴られた言葉が、すっとこころに響きます。


今回はスツールの仕事と納期が重なり、制作にあたって家具職の先輩・樫本 弘さんに大変お世話になりました。樫本さん、ありがとうございました。
  1. 2012/04/03(火) 22:31:00|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

大島 龍 作品展 @銀座ゆう画廊

 父・大島 龍の版画作品展が銀座のゆう画廊さんで開催中です。

スツールの納品でタイミング良く上京したので、久しぶりにじっくりと作品を見せて頂きました。






6F
一連の“青”のシリーズは父が旅したチベットで出会った空の青、太古の海の青です。
ヒマラヤ山脈はかつての海底が持ち上がった隆起山脈ですから、標高何千メートルの山の上に
、クジラの化石が眠っている。

遮るもののなにもない空の青を、太古の海底から見上げている。

時間の海の底に仰向けになって、はるかな水面を見上げているような感覚に、空と海の境界が分からなくなってしまう。わたしはどこから来てどこへ行くのか。その問いを青い深みが飲み込んで、こだま一つ返ってこない。こたえはなく、ただ変わらずに青い深みがあるだけだ。

ひとり作品と向き合い、そんな感覚を覚える。

版を重ねた重層的な青の奥行きは、僕の腕前では写真には撮れません。








6F反対のコーナー
額縁数点でぼくも陰ながら参加しています。

5Fではチベット・旅のスケッチを展示しています。

会期あと数日ですが、機会ありましたらどうぞお出掛け下さい。

お昼ゴハンはぜひ、階下、銀座菊正にて。


ゆう画廊
中央区 銀座 3-8-17 , 5-6F
tel 03-3561-1376
会期 2012 3/27~4/5

  1. 2012/04/02(月) 02:31:00|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

0時有楽町にて

先週は東京へスツールの納品に出掛けました。
27日の深夜に田辺を出発し、翌28日正午に銀座着。

“爐端”への納品は閉店後の23時半から。

深夜0時の有楽町。

酔いのまわった狭い路地を辿ってゆくと、店主の井上さんとお店のスタッフの方が既存のスツールを歩道へ運び出しているのが見える。

軽バンに積んできたスツール20脚を降ろし、古いスツールを引き取る。

それからお店に入り20分くらいお話しをする。短いからこその、密度の濃い時間。

近況報告などをしながらも、実は話の内容は二の次だったりする。

久しぶりにお会いし、共有する時間自体が嬉しい。






初めて撮った店主の写真。暗い路地で露光が長くて写真がにじんでいます。

でも、感じは出ています。ロバタには時代がある。

なんだか井上さん、すこしアインシュタインに似てきたような気がいたします・笑。

片付けを終えた後の寝顔の店内で、納品したスツールを撮る気にはならなかった。







アレン・ギンズバーグが来日したとき、彼が案内されたのはこのお店です。

有名どころでは大統領時代のシラクさんも来たそうです。

でもそんなこともどうでもよい。

時代に燻された店内の明かりのなか、壁にはモダンアートの絵画が並び、カウンターには一抱えもある大鉢に山盛りの料理が並ぶ。

気骨。という言葉をいまふと思い浮かべます。

ぼくにとってはかけがえのないお店です。

メニューには値段が書いてありませんので、行かれるときは予算を伝えてお任せで料理を出してもらうのが良いかと思います。


爐端
千代田区 有楽町 1-3-8
tel 03-3591-1905
日曜定休

  1. 2012/04/02(月) 01:07:00|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

製作風景

 










明日の夜に納品に出発します。

ちゃんと走れるか、首都高。

行ってきます。
  1. 2012/03/27(火) 03:01:00|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

苦しいから楽しい




鉋を使っていると頻繁にしなければいけないのが裏押し。

(鉋刃を裏返すと、刃先と両耳以外の部分が凹むように鋤き取ってあります。いつ誰が考えた ものかは分かりませんが、この“ウラスキ”は日本の片刃の刃物には殆ど共通の、刃先を鋭利に研ぎ上げるための合理的な工夫です。

刃物を研いで使ううちに少しずつ刃先がちびて、ウラスキによって凹んだ部分に到達します。そうすると刃を表から叩いて押し出し、金盤と呼ぶ鉄の真っ平らな板の上で平滑を出して、新たな刃先をつくらなければいけません。

この作業のなかの、刃物を叩く部分を“裏出し”と呼び、金盤で平滑にする作業のことを“裏押し”といいます。)

苦労に苦労を重ね、ようやく自分なりの道筋が見えてきような気がする。気のせいじゃないことを祈る。

金剛砂はとうに使いません。
今まではダイヤの砥石でおろしたキングの中砥を代わりに使っていたんだけど、1月に常三郎さんを訪ねた折に教えてもらったGC♯1000粉末はさらっとしていて研磨力もあり、つかいやすい。何よりがりっとひかない。

耳かき一杯GC を盛って、水分は水から唾に変えた。こっちの方が研磨剤が伸び拡がらず良い。







そしてこれは革命。裏押し器。
・・・こんなものがあるなんて。これも1月に購入したもの。無愛想な器具でカッコわるい。カッコわるいけどあまりの有り難さに頭が下がります。それくらい、情けない話ながら裏押しには苦労して来た。いまもまだイメージ通りにはゆかない。理想は高く。







仕上げの研磨剤も、今までは仕上げ砥石をおろしたものを使っていたところを、WAの粉末♯10000に変更。これの効果はまだ採点中。粒子が微細なので金盤の上でかえって刃裏に張り付くような感じがある。砥石に振りかけると効果は抜群で、刃裏の研ぎでもすぐに砥石が真っ黒になる。


同業者の方でなければなんのこっちゃさっぱりな内容だとは思いながら、たまにこんな話もしてみたくなる。のであります。
  1. 2012/03/15(木) 22:34:00|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

30歳のベテラン





家具の製作には木工機械が欠かせませんが、中古で揃える機械には“クセ”が付きものです。これは当工房で使っているプレーナー。日本語だと自動一面鉋盤と言います。

左側のスイッチの並んだあたりに、57年吉日とある。歳は僕のイッコ下ですが、職人歴ははるかに長い。イイダforte500の、おそらく初代のやつで、ボディは総鋳物製。

一昨年の春に購入して1年半、調子が悪いのをずっとダマシダマシ使ってきましたが、とうとう思い切って調整にとりかかる。30年前の機械に取説なんてないし、いっこいっこボルトをまわしながら、おおこのボルトを回すとこうか!という具合で少しずつお近付きになるしかない。微調整の限界を探りながら予想通りのドツボにはまって、結局延べ2日くらい構っていた。そのかわり貴方のこと、よくわかりました。












仕事場では、有楽町の知る人ぞ知る名店、“爐端”に納品するスツールの製作を急ピッチで進めています。

4月末まで遅納の許されない仕事が詰まっており、テンパイです。
  1. 2012/03/14(水) 23:12:00|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

続Cabelo オーガニック・カフェと美容室@田辺市本宮町




以前紹介したホング(本宮)の辰巳夫妻のお店、Cabelo

出産後、大量に髪の毛が抜けたオデコの生え際に、今度は一斉に新しい毛が生えてきた妻が、前髪が欲しい・・・ということで先日再訪しました。








今度はちゃんとカメラを持って来た。場所は本宮大社のすぐ裏手です。








美容室でニコちゃんがお出迎え。林檎のほっぺたは、お願いすると少し分けてくれる。

美容師のナミさんは急ぐこともなく淀むこともなく、カットしてくれます。









カット後は2階でランチで、わお。
自家製パンのフォカッチャサンドは、ヒヨコ豆のペースト+自家製カッテージチーズと、マスタード和えポテト(名前がもっとお洒落でしたが忘れた)。
時計回りに・・・グリル・ド・シイタケは原木栽培の穫りたてに自家製玄米味噌と、自家製マヨネーズのブレンドソース。豆腐の塩麹漬けはチーズみたい。畑の野菜にドライフルーツトッピングのサラダ。トマトソースのパスタはクミンが効いてて絶妙!素材は多分、まるまるオーガニックだと思う。とにかく理屈抜きで美味しい。好みの味。









オーナー夫妻とニコちゃんまたパーです。僕はチョキです。
そうそう、ヒヨコ豆のペーストは“ハマス”という名前だった!たしか。

カットとカフェの組み合わせがついつい長居してしまうお店です。ホングへ行かれたときは、ぜひ。




・・・・・・・・・・




ちなみに、妻がカットしてもらっているあいだ、僕と一湊は2階のカフェで待っている。いつもと違う部屋で、moguのクッションに挟まれてウキウキな一湊。





なんちゅうおっちゃん顔・笑。見事な二重あご。





ふぉろー。
  1. 2012/03/14(水) 21:37:00|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

杉の座卓




もともとお使いだった座卓のお色直しをしたいという事でお客様から預かってきたもの。

杉の分厚い板。板っていうか盤。長さ方向に途中で切ってあって、2枚に分かれています。

4寸あった厚みを、捻れや反りを取りながら表裏挽き直して(製材所で)、持って帰ってきたものの、大きい方はひとりで持ちあがりゃしない。

脚もお仕立てし直すことになったんですが、さてどういう脚のデザインにしようかと白紙に向かって気付いた。和風が苦手だ。そもそも和風ってなんだ。

お客様のお宅は床の間付きの完全和風住宅です。まてよ、和風住宅じゃなくて日本家屋と呼ぶんじゃないか。

そうかんがえると和風って妙な表現ですね。日本人なのに妙に客観的な言い方。自分の中から率直に出てくるイメージが純国産ではないから、そのイメージに敢えて“日本的な”要素を加味したような、そんな若干のわざとらしさが、そよと吹いている。








組み立て前の脚。
そのわざとらしさがざわざわと吹いています。








納品。小さい方のもう1台は別のお部屋に納品しました。
今回は(自分としては)思いっきり一方の極に寄ってみた。
次に試してみたいかたちが出て来た。

極に寄ると、その対極も見えてくるもんですね。


甲板    杉(持ち込み)
脚     山桜
塗装    オイルフィニッシュ
寸法    w1700~2000,d600~1000,h350(mm)
参考価格  ¥120,000
※ご要望にて甲板は脚の上に載せるだけの構造です。
  1. 2012/03/10(土) 03:51:00|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0






朝もやのなか。

家から一歩出ると、梅のかおりが立ちこめている。

この季節だけの贅沢です。
  1. 2012/03/10(土) 03:46:00|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

梅の季節だった

 今年は梅の開花が遅くて、地元の農家の方が『こんなに遅いの知らな~』というほど遅かった。梅の花に限らず植物は積算温度でスイッチが入るのだそうで、この冬は特別寒いとは思わなかったけど、極端に寒い日もないかわり、時折の暖かい日が少なかったということだろうか。

僕が暮らしている田辺市長野地区は海抜が200m(?)ほどあるので、海抜の低い畑の梅よりは開花が遅れるんだけど、今年の満開は3月に入ってからだった。

田辺市やお隣りのみなべ町にはいわゆる観光名所としての大梅林がありますが、ここ長野地区の梅林もなかなか見事です。それで今年は観梅イベントをやろうということで、2月の末の日曜日に、ほんのお手伝いですが、いちにち風に吹かれてきました。

産品販売は地元の方の持ち寄りで、野菜、柑橘類、手づくり蒟蒻、なべもち(鍋でついた餅のことと、初めて知りました。あんこ入り。)、婦人部によるおでん、梅じゃこ飯、などなど破格でご奉仕。風が冷たかったので販売スタッフは微妙に試飲用の梅酒で暖まりつつ。

本題として観梅スタンプラリーがあって、もれなくお土産付き。でもやはり、どうしても、諺の通り花より団子。

メインイベントは振る舞い餅つきであったでしょうか。





おとながこねて






ヨイ






ショッ!(司会キヨちゃん)






市長も登場。うしろ、寒そうでしょ?




どうも僕は餅を搗くよりも、合いの手というのだろうか、搗いてる餅を起こしたりする係の方が好きで、あとは、搗く前に臼を暖めたり、搗いた後の杵や臼をきっちり洗ったりする事に喜びを感じたりします。そういうタイプです。なんかすいません。

石臼だから餅らしくモッチモチに搗きあがります。搗きたてを隣りのテントでお好みのトッピングで頬張ります。子供が楽しそう。老若男女入り乱れてのイベント。ローカルならではの。

じわーっと楽しかったです・笑。
前日から仕込みのスタッフの皆様おつかれさまでした。
来年も是非やりましょう!
  1. 2012/03/10(土) 03:03:00|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
前のページ 次のページ