FC2ブログ

shore

ものつくりの生活と仕事から。 大島寛太の日記パート2

夏の雲

 

6月の雲。

なんとなく、白井晟一のデッサン“東北労働会館 透視図”の雲を思い出す。

『モクモクモク。俺は来たよ。』

さあ、もう逃げられない。

夏の到来をはっきりと告げる合図。

田辺は昨日、梅雨入りしたようです。







台東区の新築邸へ納める建具・調度類の制作が完了し、昨年に引き続いての銀木犀の椅子の製作を進めています。






部材ホゾの“男木(おぎ)”と呼ぶ差し込み側。






これはアームと後ろ足の接合部で、幅5mmの長穴4つに、ぴたりと合う男木ホゾを加工。仕口の呼び方としては2枚2段ホゾといいます。ホゾを分割するのは、接合精度を上げるためと接着面積を増やすためで、細くなるホゾの強度を保つため、ホゾは根元部分で繋がっています。ホゾを根元で一体化させる仕口を“元一(もといち)”と呼びますが、このホゾの場合は4枚のホゾが全て繋がっているのではなく、縦の2枚が繋がっているので、何て言えばいいんだろう。半モトイチくらい。

ホゾを分割するもうひとつの大きな理由は、木の乾燥による収縮でホゾが緩むのを防ぐため。4枚割りにしておくと、木が収縮した時に男木が女木(めき)を挟み込むイメージです。こうした作為が本当にこちらの思い描いた様に作用してくれるかは、年月を経てみなければわかりませんが、20年後にビクともしていない事を祈るためには、出来る事はしておかなければならない。
ここのホゾの精度は製作の山場のひとつで、“ピッタリ”になるまで機械を調整して工作します。







仮り組みで精度を確かめる。

仕口(ホゾ接合部)の加工が終わると、次は部材の成形です。

スポンサーサイト



  1. 2012/06/10(日) 01:45:00|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<身の回りのこと | ホーム | no title>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://shoreshore.blog.fc2.com/tb.php/249-3e1f2903
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)