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ものつくりの生活と仕事から。 大島寛太の日記パート2

semi-aco




semi-acoこと加賀さんとは高山の技能専で出会った。
苗字のアイウエオ順で座学の席も実習室の作業台も隣りで、休みの日にも気の合う仲間と連れ立って渓流釣りに出掛けたり、お酒に酔うたり。


でもたった1年で何がわかるものだろう。
最近やっとわかってきた。一本気なところ。非常にシャイであること。それゆえなかなか表面に現さない内面の馬。外面が御者。







1月5日に引っ越したばかりの新居を訪ねる。
周辺は上山棚田といって、日本の原風景とでも呼びたいような棚田と、低い山々の連なり、茅(か藁)葺き屋根の古民家が残る美しい風景。何が美しいかというと、風景のなかの自然と人工のバランスが、僕にとって見ていて安心できる、ということでしょうか。印象として。
ちなみに藁(か茅)葺き屋根の多くはトタンで覆ってある。維持には膨大な労力と、現在ではお金もかかるだろうからしょうがない。でもそうか、藁葺き屋根を見て、その色合いや形のまろやかさの奥に、きっと人間の手間を見ているのだろう。その手間の痕跡が、単なる物質として以上に、見る者に何かを訴えてくるのかもしれない。








遠目から見て、まさかあの家じゃないよな。という家がその家。上手いことやったなあ!御者!内なる馬は大喜びで走り回っているに違いない。しっかりした造りの母屋に離れが2棟。その内の1棟が、木工の仕事場になっている。







初対面の第2子、ハルコちゃん。滞在中いっしょに食卓につくと、しきりとミカンを差し出してくれる。

私  『優しいなあ。くれるのかい?』

御者 『皮剥いてほしいんや』







長男のカンちゃんとも久々の再会。さて再会を祝し、朝の散歩に出発!
カンちゃんは上り坂では僕に自転車を押させてくれました。








散歩をしてから、みんなで車に乗り込む。
ホルモンうどんと隣り町にある磯崎新設計の現代美術館が目的地なんだけど、僕はどうしても行きたい場所があった。







美作インターで降りて走って来た道沿いに、見逃せない看板があった。

『ツチノコ発見現場→』

・・・まじすか。







出陣て・・・戦かい・・・・笑。
もちろん100円払いました。semi-aco一家は総勢4人なのに、100円しか入れませんでした。







いよいよ興奮は頂点に達す。あぜ道を辿って矢印の先へ進むと、そこは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・行き止まりでした。

なにもなし。

期待通りの虚無感を胸に、さあ、お昼ゴハンを食べに行こう。








ホルモンうどん。行列でした。うまかった。

その後、奈義町現代美術館を拝観し帰宅。

家の近くの温泉に入って、ビールをあけて乾杯。子供ふたりに遊ばれながら、夜は更けたのだった。







家が広いので手のついていないところが沢山ある。その部分が余白。真ん中にsemi-aco一家がおり、そのまわりにまだ絵の具のついていない余白がひろく残っている。額縁のなかの、そういう絵。 大変だろうな。そしてそれが楽しいんだよな。ありがとう。新鮮なはじまりの空気を吸い込んで、帰り道、車のなかから自分自身のまわりの余白に手を伸ばす。
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  1. 2012/01/30(月) 23:15:00|
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エア会議

 


製作を続けていた銀木犀の椅子の材種違いのサンプル分がようやく手を離れました。

オイルをたっぷりと吸い込み、蜜蝋ワックスを塗り塗りされて、ここのところ冷え込んでいて塗料の乾きも遅いので、ストーブを囲んでエア会議中。

『背中が寒いな・・・』『おう、背中がな・・・』とかなんとか・・・。

ブラックウォルナットと、ロシア産のナラと、山桜です。



この仕事を終え次の仕事に取りかかる前に、先日引っ越ししたばかりの“semi-aco”加賀さん一家を訪ねて岡山に行ってきます。すんげー楽しみです。どんなところだろう。久しぶりの遠出、ひとりです。

実はもうすぐ出発です。行ってきまあす。


  1. 2012/01/29(日) 00:19:00|
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はじめての海




今月は僕と妻の誕生月でした。

おめでとう。31歳(僕)。

なんだか歳を重ねるにつれ、感謝が深くなるように感じます。

こんなところまで生きて来た。すごい。ありがとう。


さて妻の誕生日は、寒さの和らいだお天気でありましたので、一湊を連れて海へ挨拶に行って来ました。お隣りのみなべ町の千里ヶ浜は、漂着する貝殻や石の楽しい砂浜で、ぶらぶらと歩きながら、いつしかポケットがいっぱいになっている。

僕にとっても久しぶりの海で、波の打ち寄せる音に全身で浸りながら歩く波打際は、要らないものを捨て、残ったものに出会う特別な場所。僕にとっては、です。要らないものを捨てると言っても、『あ~!もう要らねえ!』と投げ捨てるのではなくて、気付くとポケットに開いた穴からこぼれてしまった、という感じ。あれ、ない・・・と思って振り返ると、波が洗った波打際には足跡さえ残っていない。だから、大事なものまで無くさないように気をつけなければいけない場所でもある。









一湊はじめての海。
僕は海に来て、勝手に洗われるわけですが、一湊には波に洗われるなにものも、まだない。










・・・・・・・・・・・・・・・・・・














話はまったく変わり、こちらは先日のお膳。
職人Yのビビンバ。
あまりに美味しそうだったのでお写真撮らせて頂きました。
大根、人参、もやし、ホーレン草のナムルと、お肉は北海道中頓別の安藤さんが送ってくれた放牧ジャージー4歳牛。噛めば噛むほどにコクがしみ出してくる別格なお肉です・・・まいうー!感謝です・・・・・


  1. 2012/01/28(土) 23:31:00|
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Cabelo オーガニック・カフェと美容室@田辺市本宮町

先日、友人を訪ねて本宮へ出掛けた折り、素敵なお店に出会いました。

CABELO

辰巳さんご夫妻が経営しておられて、玄関を入って左は奥様のしごと、美容室。

右はご主人経営のオーガニック・カフェ。

CABELOというのは、ポルトガル語で「髪の毛」。

普段は風呂場のバーバー・カンタでセルフカットの僕ですが、何度も自分で切っている内に、折々収拾がつかなくなってくる。それで、たまにプロの手で散髪してもらう。

毎日の生活が山裾の田舎暮らしですから、美容室という空間はいわば別世界で、病院に行った時と同じように大抵の場合は気後れして尻すぼまりな感じで帰宅するんですが、CABELOはよかった。店主の人柄とセンスですね。ありがちな表面的な装飾がなくて、すこぶる気持ちがよい。

カットを終えて昼時になっていたので、そのまま隣で昼の食事。
カレーセットを頂きました。カレーも美味しいけど、サラダは更に美味しい。野菜類の多くはご自分でつくられているとのこと。水菜と(確か)レタスにルッコラが効いていて、シーザー風のドレッシングが抜群。クルミ入り。バリューセットでした。

辰巳さんの本棚を見て、思わず嬉しくなった。
僕の大好きな本や読んでみたかった本が何冊も並んでいる。
星野道夫、ピーター・マシーセン、植村直己・・・
聞いてみるとご主人はカヌーが好きで、カナダの海岸を3ヶ月間、カヤッキングしたこともあるとのこと。今度はゆっくりお話しを聞いてみたいと思いつつ帰途についたのだった。

おすすめです。
本宮方面に出掛けられた時は是非Cabeloに寄ってみてください。


そう、デジカメは充電が切れていたのです。
  1. 2012/01/19(木) 21:58:00|
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登坂

 

昨年納品した『銀木犀の椅子』、
今年度分のサンプル用に材種違いの製作も進めています。

コンターマシンで曲線を切り抜き、ベルトグラインダで荒成形。
この椅子は、仕上げにはサンディングペーパーをあてていますが、
まずは鉋と小刀などを使って輪郭を整えてゆきます。
一台一台に、それなりの時間が積み重なっていきます。
手間と時間のかかるやり方ですが、自分は時間と手間をかけてもの作りをしたいのだからこれで良い。年輪で言えば1年に1ミリから15ミリ程度しか成長しない樹木が素材です。







こちらは杉。ご使用中の座卓を使い勝手良く、
きれいにしたいとのことでご相談いただきました。
元(根元側)の幅の広いところは1m10cmもある。
とりあえず製材所で12cmあった厚みを9cm強まで挽き直し、
近場の木材加工場のオバケサンダーで厚さを揃えてもらう。
ここから削り仕上げです。

焦ってはいけないけど、モタモタしてもいられない。
下りのエスカレーターを登っているような感じです。
  1. 2012/01/14(土) 10:17:00|
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drop leaf table 2

 あけましておめでとうございます。

2012年、初めての投稿。
遅ればせながらではありますが、
今年もどうぞよろしくお願いいたします。








昨年末から制作していたテーブル。
塗装、金具の取り付けなど全ての工程を終え、間もなくの納品を待っています。






おもて面



背面

普段は補助甲板のついた側を壁につけて使い、
必要なときには壁から離し、甲板を広げてお使い頂けます。
補助甲板が付いた背面も、金物等が煩雑な印象にならないよう、言うなれば『こだわって』います。背面を見せて、カウンターのような使い方も可能かと思っています。












ディテール。
下画像は脚の可動部、自作の真鍮金物でオリジナルの構造を目指しました。







ドロップ・リーフ・テーブル
H680 W1400 D450+300
材種 ハードメープル無垢
塗装 ウレタンオイル含浸
参考価格 ¥200,000
  1. 2012/01/14(土) 04:18:00|
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