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ものつくりの生活と仕事から。 大島寛太の日記パート2

“龍神村に集う手のしごと”展 に向けて 其の参

今年もやってます。

“龍神村に集う手のしごと”展。

期日 2011年 6月22日(水)~7月5日(火)
場所 大丸心斎橋店 北館 11F和木蔵イベントスペース
                         12Fエスカレーター横特設会場
時間 10:00~20:00   会期中無休


3度に分けて行った、つくり手紹介のビデオクリップも完成。
最後の撮影は龍神村の奥野さんのところへ出掛け、
その後、Mizo's studioにて2泊3日の編集を経て、
72分の映像が出来上がった。

編集はmacのi-movieで。
極力シンプルに。そうしかできないのだ。

はじめから、なんとなくイメージはあって、
それはロードムービー風なもの。

車でみんなのところを訪ねて撮影しては車で移動してはまた撮影するのだから、嫌でもロードムービーだ。

音楽は Ry Cooder の“Paris,Texas”soundtrackより。
“Paris,Texas”はヴィム・ヴェンダース監督作品。
好きな、というか印象に残っている映画のなかの一本です。


さて、DVD“つくり手を訪ねて”は会場11階、12階でループ上映中。

12階には椅子もありますので、お立ち寄りの際はこっちも見てみてください。ね。







木工 広畑陽一







手漉き和紙 奥野誠







草木染 奥野佳代






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  1. 2011/06/26(日) 01:02:00|
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銀木犀の椅子




もう長いこと取り組んでいる初めての椅子の仕事。
仕事はいつも勉強にはじまる気がします。

この椅子は来7月に、千葉県鎌ヶ谷にオープン予定の高齢者専用賃貸住宅“銀木犀”の食堂のためにデザインしたもの。躯体の設計・運営は御シルバーウッド

カバーリング材はサンプルのため実物と異なります。
シンプルですが、シンプルにするのには時間がかかりました。
来月の納品に向け、気の抜けない日々が続きます。





  1. 2011/06/11(土) 23:11:00|
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青葉羽衣と茨木のり子

 

先日、仕事場にて撮影のアオバハゴロモ。
葉っぱに成りきっているのでしょう。
葉の縁がちゃんと枯れている。
心憎いまでの感受性。
自然というのは、どこまで拡大しても知恵に満ち溢れている。


感受性という言葉をつかうとき、
いつも思い出す大事な詩があります。


茨木のりこ
「自分の感受性くらい」



ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ



雨がよく降りました。
こんな夜は家の隣の沢の水も増えて、
立ちションしに外へ出ると、轟轟と水の音が心地よい。
2・3日前から蛍が飛び始めています。
霧に包まれた我が家は、夢を見るにはちょうどよい。
暮らしにも仕事にも現実にも溺れず、
自分の感受性くらい、
自分で守れよ、
ばかものよ。


  1. 2011/06/11(土) 22:45:00|
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猪口と兜巾と拭き漆

 先日、本宮の友人が、東京で蕎麦カフェを開業なさるというY夫妻を連れて遊びにきてくれました。結の猪口をジーワークスで見て気に入ってくださったとのこと。粉引と焼締めの猪口を選んでいただきました。Yさん、ありがとうございました。蕎麦カフェ、個人的にすごく楽しみです。お店は中野で開かれるそうです。






そして一緒に遊びに来た珍友、失礼、親友・N君と拭き漆をして遊ぶ。
彼は何を持ってきたかと言えば、兜巾。
兜巾って知ってますか?
修験者が額にくっつけているアレ。
アレはなにかと思っていたら、山で水を汲むためのものなのだそうです。
最近、修験道にどっぷりのN君。
毎朝は冷水にて禊(みそぎ)を行った後、法螺貝を持って読経。
ブツブツ言うのではないのです。
本宮大社を望む高台の伏拝王子に立ち、朗々と。
本宮と大峰山を結ぶ古来よりの修験道・大峰奥駆道を2日間で走ります。
しょっちゅう走っている。
そのときに使いたいらしい。
欅で自作した
兜巾を、拭き漆で仕上げ。
けったいな話ですが、
兜巾は思いのほか美しい。
僕は以前仕上げていた樟の五寸皿の仕上げです。








  1. 2011/06/06(月) 23:41:00|
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“龍神村に集う手のしごと”展 に向けて 其の弐

 今年もやります。

“龍神村に集う手のしごと”展。

期日 2011年 6月22日(水)~7月5日(火)
場所 大丸心斎橋店 北館 11F和木蔵イベントスペース
                         12Fエスカレーター横特設会場
時間 10:00~20:00   会期中無休


6月4日。晴れ。
前回の続きで、2度目のビデオクリップ撮影行脚に行ってきました。

ほんの紹介。



木工 松本 泉 (G.works)






木漆工芸 小川 和彦
(画像は盛り器の裏側で、栃の縮み杢です)






現代書 aki
akiさんは7月9日に神戸の旧グッゲンハイム邸にて大友良英さんと書と音楽のコラボレーションイベントを行います。こちらもどうぞご覧ください↓。
http://www.nedogu.com/blog/archives/2582


つづく・・・





  1. 2011/06/06(月) 22:18:00|
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ひかり




仕事をしているとオガクズが溜まる。
堆肥用にもしますが量が多いときはドラム缶で焼却します。

まず新聞紙を軽く絞って火を点け、ドラム缶の底に置く。
そこへ一握りのおが屑をぱらぱらと撒く。
小さな小さな火が熾る。
その火が消えないうちにまた一握りのおが屑をぱらぱらと撒く。
小さな小さな火が継続される。

湿気の多い日はおが屑も湿っていて、なかなか火が大きくならない。
小さな雛に餌をあげるつもりで、腹の空いてきた頃を見計らってまた、ぱらぱらとおが屑を撒く。餌が少なすぎても多すぎても駄目、遅すぎても早すぎても火は大きくならない。

今日はなかなか勢いがつかない。
火はショボショボと元気がない。
火の神様、お願いです。降りてきてください。
火の神様というけど、僕にとっては“火”そのもの、火の勢いそのもののなかに、神と呼ばれる人の手に負えない力が宿っていると感じる。

しばらく押したり引いたりを繰り返すうち、ある瞬間、炎が明るくなった気がする。
火に勢いがつく。
勢いがついてしまうと、どんどことおが屑を放り込むたびにパッと火の粉があがり、火の神様は貪欲に餌を貪る。底なしの食欲で。
降りてきてくださって、有り難うございます。と抱きつきたいけれど、抱きつくことはできず、ただ少し離れてその勢いの凄まじさと奔放さに惚れる。

神は荒々しく、無慈悲であり、本質である。

踊っているようにも見えるし、喜んでいるようにも見えるし、怒り狂っているようにも見える。感情ではなく、本質だけがある。

彼はどこからやってきたのか。

彼は、あらゆる瞬間に、あらゆる場所に居て、呼ばれるのを待っている。紙一重向こうの世界からやってきて、全てを喰い尽すまでこの世界に居て、また向こうへ去ってゆく。

彼はどこからやってきて、どこへ帰るのだろう?

漠然とした不思議を考えながら、ただただ燃えさかる火を見る。

闇夜のなかで、火は色ではなく光だとわかる。

ずうっと、大昔から、人間が始めて火を見たその日から、世界の始まりから、踊り続けている陽気で無慈悲な神様。


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  1. 2011/06/04(土) 00:26:00|
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木の額縁

先月につくった額縁です。
随分前に、ご依頼主から預かった大津絵。
もとは焦がし跡のついた若干変テコと言わざるを得ない、お土産民芸調の額縁に納まっており、これではあんまりだからということで、注文いただいたもの。
とはいえこの細長い、純和風な絵をどのように額装したらよいかイメージが浮かばずに長らくお待たせしていたもの。





先月あそびに来てくれた父から布マットにすれば良いと助言をもらい、納得。布地は蚊帳の古生地で麻の藍染です。額縁は栗材の本イボタ仕上げ。年をくって深まる栗の風合いを期待しています。布地の裏張りやマット台紙への貼り付けは田辺市内の富江百花堂さんにお願いしました。様々な手法を試しながら、経験が深まってゆくというのは有り難いことです。





絵が好きだから、額縁をつくるのは好きです。
これは山桜にウェンジの線象嵌。なかは、父・大島龍の木版画。額縁をつくるときは、額縁だけをつくるのではなく、額装を考えるようにしています。

仕事場の二階の漆喰壁に、やっと色が冴した。
  1. 2011/06/03(金) 23:02:00|
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