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ものつくりの生活と仕事から。 大島寛太の日記パート2

朔風払葉

 一昨日、11月27日は72候の朔風払葉。
さくふうはをはらう。冷たい北風が木の葉を散らすころ。とのこと。

25日の夜行バスで関東へ行ってきました。
仕事の打ち合わせ。

ひとつは椅子と、ひとつはドア。

椅子のほうは、高専賃と呼ばれる高齢者専用住宅で使うもの。
仕事の打診をくださったのは、7年前に屋久島の宮之浦岳登山道で出会ったS・忠道さん。
偶然というのは不思議なものです。
偶然を必然に変えるのが人間なのだと初めて理解しました。

さて椅子はと言えば、高齢者の方が使うのでもちろん背もたれ肘かけ付き、価格も重要な要素で、軽くて丈夫なもの。デザインには走れない。初めての椅子にして、すこぶる健全な課題。自分の親にプレゼントするつもりで、持てる力を出し切って試作に励みます。
S・忠道はじめスタッフの皆さん、どうぞ宜しくおねがいします。
僕は、長いマラソンを走り始めた気持ち。

1/8 立体模型


ドアの方は以前から打診いただいていた新規開業の美容室。
マンションのリノベーションは佐竹氏が設計されています。
こちらは来月末までの短納期。
佐竹氏にはいつも面白い仕事をさせてもらっている。
実験だったり、引き算だったり。
建築自体が遠慮していないので、こちらも思い切ってやる。
楽しみです。

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  1. 2010/11/29(月) 22:33:00|
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小雪

 今日11月22日は24節気の小雪。しょうせつ。
冬も進み、北国より雪の便りが聞かれる。
72候は虹蔵不見。ニジカクレテミエズ。
陰気が盛んになり虹が現れなくなるころ。とのこと。



作業場では鎬五寸皿のオイル塗装を進めながらジキベラをつくっています。
ジキベラは喰箆。造語。
いつか東京のTRYといううつわ(器)屋さんで見たアフリカの豆の鞘をモチーフにしています。
我が家では妻の焼いた焼き締めと粉青の器を多く使う。
粉引きや刷毛目の器ならまだしも、焼き締めの鉢でカレーや炒飯を食べようとおもったら、金属製のスプーンは極めて不快。金属とセトモノがこすれるあの音がとにかく苦手なのです。漆ものも先がてきめんに減ってしまうので自然、木匙が重宝します。繊細な木匙は既に沢山の先達がつくられているので、僕は僕なりにつくる意味を考えなければいけない。
仕事はいつも難産です・笑。

今までひとつのパターン(サイズ)しかつくっていなかったんですが、6月のグループ展の折、もっと小さいのはないの?という声を複数いただき、今回はサイズを増やしています。

今日は作業場の掃除をしているとき、ひとつ思い当たることがあった。
仕事ってのは、事に仕えると書く。
この春から独立して、言ってみれば自分が社長ですが、仕えるという感覚が自分のなかにある。掃除をしながら。昨日などは雑巾掛けまでしながら。仕事場は整頓してあるべしと自分に言いきかせる。はい。と答える自分がいる。
この妙な感覚。自分は何かに仕えている。その「何か」を「事」と呼ぶのだろう。
僕の場合、それは・・・言わんでもよろしい。




  1. 2010/11/22(月) 22:31:00|
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アルセーニエフのことば

 「昼間はわれわれは太陽の光で地上だけをみるが、夜は全世界をみる」

デルスウ・ウザーラ(長谷川四郎訳)より
  1. 2010/11/19(金) 21:50:00|
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金セン香~明日は翔龍祭~

 


一昨日、11月17日は72候の金セン香。
きんせんこうばし。スイセン(キンセンカの説もあり)の花が咲きはじめるころ。とのこと。
センの字は便箋の箋の竹冠が無いものの下に皿。

スイセンといえば串本大島の初日の出。
樫野崎灯台の風景が思い浮かびます。
早くも年末のイメージ。

明日は(和歌山県)龍神村総出のお祭。
翔龍祭。
昨日一日は応援に出かけました。
実行委員には本業そっちのけでボランティアでやっている友人・先輩たちも多くいる。
すくなからずそういうものでしょうか、
“なにかする”というのは。

今年は大仕掛けの龍がみんなをお迎えする。

以下、事前公開しちゃいけないのかもしれない(けれどしたくてたまらない)準備作業風景。

 地上にて

 下拵え

 さて

 お殿様が

 飛んだ!

 着地

 アタマも

 

屋根の上に居るのは製作総指揮の溝端氏。
龍は龍神産の杉の間伐材やその杉っ葉で出来ている。
よくこんなのおもいつくよなあ!
デザインもさることながら、手を動かす量も膨大です。
きっと今日も一日、皆さんでの製作は続いたはずで、どんな姿になったか非常に楽しみです。
翔龍祭は明日・明後日(11月20日・21日)、龍神村内の龍神ドームにて開催。
お時間ある方は紅葉のなか山里へドライブいかがですか?






  1. 2010/11/19(金) 20:55:00|
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地始凍

 今日11月12日は72候の地始凍。
ちはじめてこおる。寒さで大地が凍り始めるころ。とのこと。
さすがに霜はまだ降りませんが冬の兆しは顕著です。

ワタシは寒いのが苦手。
これからは肩のこる季節。
ウウ~。

仕事場では先日紹介したスツールを見本に5台作製し、
いまは定番と呼べるかもしれない5寸皿を20枚拵えています。



スツールはロバと名前をつけてみました。
高山の技能専時代の同級・オチアイさんが作品には名前が要る。
と、言っていたのを思い出しながら。
元気かな~。会いたいな~。
名前をつけることの意味は最近、重ねて実感しています。
名前をつけると、その仕事に対して自分がすべきことがはっきりしてくる。
不思議といえば不思議。
数年前アニメで有名になったゲド戦記。
僕は原作しか知りませんが、そのなかに“名付けの長”というのが出てくる。
海辺の高い塔に住んでいて、主要人物ではないんだけど、
他にもたくさん登場する“長”のなかで、この“長”に格別の魅力を感じたものです。

最近はあちこちで鉄砲百合が白い花を咲かせている。
色あせた野原の色彩の中にあって、ひときわ目を引きます。

  1. 2010/11/12(金) 22:53:00|
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立冬

 今日、11月7日は24節気の立冬。りっとう。
この日より冬。日あしも目立って短くなる。
72候は山茶始開。さんちゃはじめてひらく。
ツバキ(サザンカの説もあり)の花が咲き始めるころ。
とのこと。以上、歳時記カレンダーより。

祭で燃え尽きたのか久しぶりに風邪をひきました。
昨日、一昨日と丸2日間、猫とゴロゴロ。
普段はあんましワタシに擦り寄っては来ないニャゴが、
弱体化しているのを察してくれたのか布団の足元から動かず。
あったか~い・・・が、狭い。
エビのように体を反らせて、ニャゴの優しさを甘受いたしました。

今日は病み上がりの肩慣らしに畑を耕して種まき!
今頃?
しかして芽は萌えいずるのか・・・。
きっと大丈夫。
やれるときにやれるだけしかやれないが、畑はそれでよし。
あんまり耕さないようにしています。
耕していない土を掘るとミミズがたくさん出てくるのに、
よく耕したウネにはミミズはほとんど住んでいない。
これ即ち大きなお世話をしているに過ぎないのではないかと、
漸くワタシもうたがいはじめたのであります。

野草学徒の結に尋ねて名前を教えてもらったのだけど、
畑の隅でヤブラッキョウの花が可憐に咲いています。
  1. 2010/11/07(日) 22:50:00|
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イサムノグチのことば(幻聴)

 ものをつくるのか、
ものがそこにあることで生まれる空間をつくるのか・・・
と、イサムノグチの彫刻はわたしに語りかける。
  1. 2010/11/04(木) 00:17:00|
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楓蔦黄

 昨日11月2日は72候の楓蔦黄。ふうかつきなり。
カエデやツタの葉が色づきはじめるころ。歳時記カレンダーより。

10月31日は岐阜県高山で木工の仕事をしているsemi-aco氏の応援で、灯し人の集いに行ってきました。



AM9:30。@大仙公園

31日は昼から生憎の雨。
天気予報もあったのかお客さんは午前中に集中して、semi-acoブースも大変な賑わい。会場に脚を運ぶお客さんたちは、これこれこういうものが欲しい・・・とイメージして来られるのでしょうか?足を止めて、お皿やカトラリーを手にとって、さほど躊躇もなく買っていかれる。
わたしは・・・やや離れてブースを見守り仁王立ち。コマ送りの映像のように順調に時間は経過する。
午後からはポツポツ予定通りの雨。
さあ!私の出番である!
用意されたシートで雨囲いをしたり、雨垂れのかかったベンチやスツールを拭き拭きしたり。
閉場時間の16時をまわる頃には足元はぐしょ濡れの状態になっていた。
semi-acoの御子息・Kとの再会も嬉しかった。
ひろいオデコのなかには無垢な興味と可能性が詰まっている。
子供と時間を過ごして心打たれるのは“今”を生きている感覚。
いま、その身で感受している世界が全てで、その手触り、光線、感情を目一杯に生きている。
つまり世界の全てを生きている。
いかに自分が未来に生きていることか。
来年の予定のため、5年後の目標のためにいまを費やしている。
つまり結果を求めて生きている。
だからなおさら、子供の無垢に教えられてしまう。
人生のなかの美しい一場面は、時が経っても色あせず、いつまでもその場面が教えてくれた事を語り続ける。
嫌なことは忘れてしまうし、本質は残る。
時間の浄化作用がなければ人生のなんと暗鬱とすることか。
さて、と振り返って明日を向く。
雨の向こうに晴間が見える。
失ったものの重さが身を軽くする。
ひとり歩くなら我を忘れるまで。

回想にふけってしまいました。

雨の中の片付け後は、同郷・田辺市の山ひとつ向こう、龍神村から出店されていた菅野あゆみさんの車に同乗させてもらって、一路・和歌山へ。梅樹庵での妻の展示会の打ち上げに合流し、深夜に帰宅。明けて1日は搬出・片付けで再び龍神村へ。2日が地区の祭りの宵宮。今日は本祭。2時からお宮さんで住吉踊りを奉納した後は恒例の樽酒乾杯。杉樽の香りと、升の黴臭さに心頭滅却。今年は無事帰ってくることが出来ました。例年は軽トラの荷台で搬送されてくるんですが・・・。
明日は幟(のぼり)倒し。これをもって、今年の秋祭りは終了です。やや遠ざかっていた作業場に戻れる。やりたいことは沢山あるのだ。









  1. 2010/11/03(水) 22:51:00|
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山桜 座卓

 



山桜座卓

材種      山桜
サイズ     W1700×D630~730×H350
塗装      オイル
参考価格   ¥130,000

先週、和歌山市のM様邸に納品させていただいた座卓です。
甲板はブックマッチの2枚矧ぎ。ご要望で耳付きにしています。








本当にきれいな桜。
きっと風当たりの強くない山林の比較的ゆるやかな斜面で、周りの木々と競争しながら辛抱強く成長した木であろうかと想像します。
この板は丸太で言うと“元玉”と呼ぶ根元に近い部分であろうと想像がつくのは、板に現れている木目が端のほうで少し曲がっている故。地面からの立ち上がり部分で、木は斜面から垂直に立とうとするので、山の斜面に生えている木は大抵、根元が曲がっています。そして根元から2メートル程も節がないということは、周りにも木が生えており、この木が横に広がらず上へ上へ生長した故。
この板には惚れました。
鉋のみで仕上げています。





甲板は取り外し可。
設置後、蟻残と幕板をビスでとめます。






長くお使い頂ければ幸いです。
ありがとうございました。




  1. 2010/11/01(月) 19:56:00|
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