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ものつくりの生活と仕事から。 大島寛太の日記パート2

しぐれ時施~明日は灯し人の集い~

 一昨日10月28日は72候のシグレ時施。時雨がときどき降る頃。
シグレの漢字は雨冠?の下に妾。

今週末は堺のクラフトイベント、灯し人の集い。
でしたが、台風の影響で本日は中止。
明日、31日は予定通り開催とのことです。
台風一過の澄んだ晴天が期待されます。
2日間のイベントが1日に凝縮されるので人手も多いやろうなあ。
非常に楽しみです。

今年は飛騨高山の技能専時代からの朋友・semi-acoが出店します。
奥さんはつい先日第2子を出産されたばかりで、自宅待機。
代打、8番ライトの大島が売り子として?お手伝いに馳せ参じ候。

semi-acoの仕事には、作り手のエゴがない。
ないわけはもちろんないのだけど、
潔く、まっすぐに自分の仕事をしている。
好みがはっきりしている。
そしてこれは本人も言っているところですが、
姿勢がブレない。

木という素材があって、
鮮度が落ちないように手際よく加工して、
スパイスやハーブがこっそり利いている。

灯し人の集いでは
semi-acoの、威張らない生活の道具にもご注目ください。


また紀州・龍神村では、梅樹庵での大島結・作陶展が明日・明後日でお開きとなります。
明日、最終日の31日は本人も会場におりますので、知りたいこと、気になることなどございましたらどうぞお気軽に声をお掛けください。
ひとりの志ある人間が土からすくい上げたかたち。
焼き締めの器は使い込むほどにやさしくなる。
いい器です。

梅樹庵の喫茶営業も、本年度はこの週末が最終となりますので、美味しいクロックムッシュやスープ、隣の人が食べているのを見たら、絶対に注文したくなってしまう季節のデザートなどを、どうぞ食べ逃しなく・・・。


 





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  1. 2010/10/30(土) 08:28:00|
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霜降



霜降の月



一昨日10月23日は24節気の霜降。そうこう。
朝霜を見始める、秋気が去って冬の兆しあり。
72候は霜始降。しもはじめてふる。
初霜が降りる頃。とのこと。
田辺では霜はまだ降りそうもありませんが、さすがに夜は長袖が欲しくなってきた。


仕事場では連日、スツールの試作をしています。




納品先は有楽町の渋いお店で、築100年は経っていると思う木造の店内は古びて黒光りしている。予算は厳しいけれど、妥協仕事ではふさわしいものは出来ない。そのお店の雰囲気が大好きなので、その空間を汚したくないし、受け取ってももらえないだろう。
実は注文を頂いたのは独立前の昨年のことで、これまで試作を重ねること5回。今回は6度目の試作でようやく自分で納得のいくものが出来た。

無造作に見えて、実は綿密にデザインされたもの。そういう目標を立てると茶室の空間が思い浮かび、“素っ気無い”ことに僕は洗練された価値観を感じる。
もう、素っ気無くいきたい。素っ気無いものが好き。素っ気無くつくりたい。
余計な感情をもちすぎて歩くのが重い。
あれもいらない。これもいらない。
これも駄目、それも駄目。
沈んで沈んで、底の抜けるまで。


  1. 2010/10/25(月) 22:33:00|
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しつそつ在戸

 今日10月18日は72候のしつそつ在戸。
コオロギ(キリギリスの説もあり)が鳴き止み姿を隠す頃。とのこと。
シツは虫偏に悉。ソツは虫偏に率。しつそつ・・・初めて聞いた。




日暮れ前

秋は空がきれいですね。きれいと言って合っているんだろうか。
「ウワー」っと圧倒される感じ。「凄い」の方が近いだろうか。
背中をバシーンと押される感じ。
思いっきりやれよー!みたいな。







脱穀

15日はあわ田へ。9月末に刈り取って天日干ししていた稲を脱穀してきました。
帰りに拾った栗の実を入れて、翌日は早速新米の栗ゴハンに。
よく干しあがった稲穂は太陽の匂いがした。

あわ屋さん、心よりありがとう。




 





  1. 2010/10/18(月) 19:06:00|
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コーヒーテーブル

 C.T.

Coffee Table
H550×D600×W1200
材種 ナラ 
塗装 オイル
¥120,000












S様からのご注文で夏に制作したコーヒーテーブルです。

材料がちょうど2台分とれたので1台は納品し、もう1台は仕事場2階に在庫しています。
注文のご要望は「これ以上取り去りようがないくらいシンプルに」。
言葉遣いも見事です。
いい注文だなあ、と思った。
考えさせられるからです。
鉄をどこかに使って欲しいとも希望されていたので、蟻仕込みの反り止めと、幕板と呼ぶ部材を自家製の鉄金物でとめています。
ウェグナーのGE290の前に置かれるそうなので、材種はソファのフレームに合わせてナラ。いわゆるオーク。
長くお使い頂けることを祈っています。
ありがとうございました。



  1. 2010/10/17(日) 21:57:00|
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菊花開

昨日10月13日は72候の菊花開。きっかひらく。
キクの花が咲き始める頃。とのこと。

ここのところ仕事場ではご注文いただいた座卓の制作。

 アシ

材料は山桜。
お世話になっている近所の製材所で眠っていた良材で、挽いてから十数年は経っているそうです。色艶が落ち着いて、材も固く締まり、まさに使い頃。


 オイル後

もともと3寸盤に挽いてあったものを挽きなおしてブックマッチで甲板に。
ブックマッチというのは本を開いた両ページのように、一枚の板の開いた面同士をくっつけて使うことで、必然的におおむね左右対称の落ち着いた印象になります。

ブックマッチ




甲板は落とし蟻桟と呼ばれる方法で反り止めの加工をしています。
これは夏につくった別のテーブルのときの写真なんですが・・・

 蟻溝

甲板(テーブルトップ)の裏側にハンドルーターという機械とノミで溝をつくります。溝は逆三角形になっていて、蟻桟とか蟻仕込みと呼ぶのは、仕口の断面がアリンコの足の開きに似ているという発想らしい。欧米ではダブテール、鳩の尾と呼ぶ世界共通の木工仕口です。

     

蟻溝にぴたりと合うように加工した反り止めの桟を組み込むと、木部同士が寄せ合って、きつく一体化します。無垢の板は幅方向に伸縮したり反ったりしやすく、この「蟻桟」方式は板の伸び縮みを許しながら反りを極力抑えることが狙いです。レストランなんかでテーブルの裏側をのぞくと、反り止めの桟を何本ものビスやボルトで固定したものも見かけますが、それではテーブルの板が伸び縮みできず、言わば力でねじ伏せる技。僕なんかは、利潤至上主義でやっているわけではないので、手間がかかっても蟻桟を採用しています。こっちは柔能く剛を制す技。

こういう仕事はいわゆる職人的な部分で、いまは便利な機械があるので、ノウハウさえ理解すれば時間はかかるけれど難しい仕事ではありません。蟻桟を施したからといって「いい」テーブルになるわけではない。座卓ひとつとっても考えれば考えるほど様々なデザインがあり、本当に「いい」テーブルとはなにかを探求する旅路は果てしなく遠いように思える。一台一台に真剣に取り組みながら、新しいことを試し、良い部分を残し、時に別角度から切り取り、そうして一歩一歩進むしかないようです。




  1. 2010/10/13(水) 23:54:00|
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寒露

 去る10月8日は24節気の寒露。かんろ。
朝夕は肌にやや寒さを感じ始め、そぞろ秋も深まりゆく。
72候は鴻雁来る。こうがんきたる。ガンが北地より飛来するころ。歳時記カレンダー談。

気候はまさにそんな感じで、早朝は肌寒くなってきました。
10月はなにかと行事が多いですね。昨日は地区の金毘羅神社の秋祭り。
今年は僕の住んでいる班が当番で、朝から餅つき。餅つき機は楽だけど面白くはない。絵にもならない。
午前中に餅つきは終わり、14時から餅や菓子をかついで、梅畑のなかを上がったところにある小さな社に向かう。車で。
社はそれなりに風情があって、天気も良し。餅を拾いに子供たちも集まっている。写真撮ればよかった。15時過ぎから、般若心経を3遍唱えて、いよいよの餅撒き。なにが本題なのかわかったもんじゃない。子供たちは読経の前から持参したビニール袋をひろげて待っている。

餅撒き係が社に上がり、朝ついた餅やお菓子を盛大に振り撒く!
僕は初めての餅撒き。これってどういう風習がルーツなんだろうか?
足元に落ちてきた餅をわたしもキャッキャッと拾う。嬉しいような・・・情けないような・・・笑。

その後、町内会館に戻り打ち上げ。
21時頃には、酒に弱いわたしはもうダウン。



酒気帯びで手元もブレております。
  1. 2010/10/11(月) 20:49:00|
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大島 結  作陶展 @梅樹庵



梅樹庵のランチは絶品です。
ふと黒澤明が黒田辰秋の作品集に寄せた言葉を思い出します。

人間、最も愛しているものについては、元来、あまり多言はできないものだ。

昨日、竹内シェフからとても興味深い話を聞きました。
もともとフランス料理で(氏はフレンチのシェフです)肉を使うときは、付け合せやソースにはなるべくその動物が食べていたものを使う。一皿の料理は感謝であり、祈りでもあるのだ・・・というようなこと。
フランス料理ではジビエが尊ばれますよね。今でも。これは狩猟民の伝統であり、精神だなあと感激。本来、食べるということはそういうことであっただろう。現代はその糸がとても見えにくいけれど・・・。


DMご希望の方、おられましたら下記までご連絡ください。

atelier.mothership◎gmail.com  ◎を@に






シェフのイメージスケッチ

  1. 2010/10/04(月) 21:36:00|
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水始涸

 


秋御膳


今日10月3日は72候の水始涸。みずはじめてかる。
天地の水気が涸れ始める頃。とのこと。旧暦は8月26日。
東京から帰ると、ものすごい秋の恵みの頂きもの。
左上から時計回りに・・石狩からのイクラの醤油漬け。同じく石狩から、ラクヨウの刻み野菜入り醤油漬け。(ラクヨウ・・・図鑑に載る名称はハナイグチ、又はヌメリイグチ、またその総称。信州ではジコボウとかリコボウとも呼ぶ優れた食用菌で、カラマツ林に発生するので北海道ではラクヨウと呼びます)
左下、天然舞茸の炊き込み御飯。同じく天然舞茸のクリームチャウダー。

本当に、キノコの季節で、仕事しなくちゃいけないのに、狩猟採集本能が目覚めて、山が気になってしょうがない。でも思う。お金にはならないけど、山にキノコを探しにいくのは、きっと大事なことなのだ!(言い訳がましいよ)

  1. 2010/10/03(日) 17:54:00|
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東京行


用事を重ねて、久しぶりに東京へ。
ネーミングの意味がよくわからないけど安さが売りの青春ドリーム号で大阪を発つ。
1日目は本題であるHRSM家へ。親友のNYK君と再会を喜び、その父である木彫家TKSGさん・通称ガジロー先生が、使いきれないから持っていってもいいと言ってくれた材木を見る。
午後はかねてより行ってみたかった白州正子の旧邸・武相荘へ。
NYK君の運転で青梅から車で町田へ。胸高鳴り、期待に胸ふくらませ。
パソコンでプリントアウトした地図を片手に「こっちじゃねーか?」、「ここだ!ここひだり~」。



ぶあいそう



翌日は朝から有楽町へ。人生の大先輩に再会し、ヘンリー・ムーア展を見に行く。
夕方からはひとりになり、あちこちの意中のお店をはしごする。
朋友semi-acoのKGさんが教えてくれた古道具坂田へたどり着いたのは閉店間際の19時近かった。僕はまったく予備知識なく、骨董屋であることしか知らず出かけたのだけど、そこで買った著書の帯には「骨董界のカリスマ」なんて書いてある。これには御本人も苦笑したに違いない。
お話は面白く、明快。ぶっちゃけた身の上話のなかから、時々ズバーっと的のど真ん中を射抜くような意見があり、バサーっとあいまいな美意識を袈裟斬りにする。こわやこわや。
いま、帰ってきて、会話を思い返し、自分のなかで言葉となってあらわれるのは・・・「時の経過につれ、作り手の作為は薄れ、もの自体があらわれてくる。」
・・・全能の理論ではないんだけど、当てはまるものもある。

僕は波打ち際美術館という構想を得た(笑)。
入館料は無料で、多国籍のプロダクトと出会えるし、自分で感じるほかない究極のアンデパンダン。
朽ちてなお美しいものと、流転の果ての腐食。
ガラスや流木や貝殻はどこまで磨り減っても、ひとりでにうつくしい。
人形や、家電製品や、ビニール袋は人間社会を離れて還る場所がない。
骨董は、さらに人の手がはいったものを対象にするから考ると角が生えてきそうだ。

その夜は、この春にドアを納品したS邸へ。
山形出身の建築士である勝郎さんが芋煮汁を振舞ってくれて、これがめちゃくちゃ旨かった。
ご馳走様でした。
RC建ての自宅はまさしく実験住宅と呼ぶにふさわしい「骨」のような建築で、ふくよかな肉付けや、親切な装飾はない。余計なものがないので、そこに在るものは富士山の頂上で素っ裸で風に吹かれるように白日に晒されてしまう。つまりギャラリーのような空間。いいですね。研磨住宅。

翌日の昼行バスで帰路をたどり、22時ころ帰宅。
あ・・・Sさんのところに携帯忘れてきた・・・。






  1. 2010/10/03(日) 02:26:00|
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稲刈り



9月25日


東京行きに先立って、稲を刈りました。
田んぼ親方のあわ屋さんから、「もういつでも刈れるよ」との連絡。
最後の草取りからかれこれ1ヶ月以上、見にいっていない。
稲刈りは初めてで、でも初めてという感じもしない。出来上がれば、あとは刈るだけ。
家具も出来上がれば、あとは納品。
その出来上がる前にどうやら面白みがあるようで、ゴールが遠いときにこそ、采配のしようもある。
田んぼはシロカキあたりが面白かったな~。
家の畑のことでも、堆肥作りとか土作りが一番好きだったりします。
家具をつくる工程ではデザインする時間が一番苦しく、それゆえ混沌のなかから一本の糸を引き出せたときには、苦しんだ分だけ大きな喜びがある。

とはいえ久しぶりに「あわ田んぼ」に出かけるとまばゆい黄金色の稲原は美事。
よくまあこんなに・・・。土と水と昼と夜と、それからあの小さい種籾が宿していたいのちの力強さに、そこに差した日光に、そこに降った雨に、そこに吹いた風に、望遠鏡でのぞく世界と、顕微鏡でのぞく世界に、その世界の理に、稲穂よりふか~く頭を垂れねば気が済まない思い。

でも仕事は淡々と。
「ナル」と呼ぶらしい干し竿と、小径丸太を三本くくった支柱を田んぼに運び、あとはおもむろに鎌で刈る。刈り始めると稲の奇跡は灯台もと暗し、黙々と目の前のひと株ひと株を刈る。ざくっ。ざくっ。単調な仕事に次第に思考は眠り、機械的に体を動かすのみ。終いには早く終わんないかな~なんて考えている。こりゃいかん。もっと、おにぎりとかを想像しよう。

僕が参加していたプチ田は本当に小さな面積に8人くらいでかかっているので、後日稲刈りにくる人の分を残して30分くらいで終了。それからあわ屋さんの田んぼを一部刈り、同じく稲刈りにきていたFKIさんの田んぼを少し手伝い、この日は終了。





ぷく田にて


天気次第ですが2週間から1ヶ月ほど天日で乾燥させた後、脱穀となるようです。
稲穂から摘んだばかりの米粒はしっとりと軟らかく、澱粉のあまい味がした。



  1. 2010/10/03(日) 01:33:00|
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ちっ虫ハイ戸

 去る9月28日は72候のちっ虫ハイ戸。なんだそりゃ。漢字が出てこない・笑。
チッチュウコヲハイス。寒さを恐れ、虫が地中に姿を隠す頃。とのこと。
「チッ」は、執の下に虫。「ハイ」は土偏に不。旧暦は8月21日。
漢字のわからないことはいつも、「字統」にて白川静先生に問う。
・・・ありました「執の下に虫」。音は「チツ」・「チュウ」。訓は「かくれる」・「とじこもる」。声符は執(しつ)。虫蛇の類が冬ごもりすることをいう。伏蟄の終わることを啓蟄という。おお、でてきた。
次は「ハイ」。・・・こっちは載っていないか見つけられない。中国の漢字だろうか。
アルファベットは26文字、かなは46文字で世界を映そうとしますが、漢字は一体何文字あるのか?
音や声が先にある表音文字の方が僕には自然な気がして、もし習慣的なしきたりがなければ全て仮名でいいじゃないかと思ったりする。会津八一の歌は、書を見ればその軽妙さは水の深みから浮き上がってきた泡のごとくつかまえどころがない。言い換えれば自由ということだろうか。そして声に出せば仮名の音はモノクロームの写真のように風景や心象をすくいあげてしまう。つまり、数寄なんです。
せっかくここまで話をつないだので、ひとつ紹介。奈良の寺で弥勒菩薩をうたったもの。

はつなつのかぜとなりぬとみほとけはをゆびのうれにほのしらすらし

大意
初夏の風になったなあと、みほとけは小指のさきでほのかにそれと感じていられるらしい




・・・・・先週は月曜日から東京に出かけていて、30日の夜更けに田辺へ帰ってきました。





  1. 2010/10/02(土) 22:14:00|
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