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ものつくりの生活と仕事から。 大島寛太の日記パート2

大晦日

楢板




の反り





年末の材料整理で、仕事場から引き上げてきた楢板。目込みと杢の面白さに惹かれて
三重県の銘木店で購入したもの。もともとは2m50cmくらいあった板(バン)で、厚さは75mmだったか。原板は両木口からの干割れが甚だしく、使い道は決めていたので真ん中1m60くらいを残して
木口はカット。さらに厚み方向も仕上がり6分を想定していたので、製材所で挽きなおしてもらう。
表裏をすりなおした時点で残ったのが60mm強。それを真半分に割って、約1寸の板が2枚取れた。
割れ止めの塗料と日焼けでくすんでいた木目が清清しく顔を現し、杢に惚れ直す。
挽き直しの反りは見込んでいたので、作業場の室内で反りが止まるまで放置しようと、木口に直線で墨をひいて、日付を書いて、とりあえず待つ。
一日目・・・順調に反りが出てくる。木表、木裏は関係なく、新しい製材面へグ~っと。
二日目・・・順調に反りが強くなる。ややプロペラの傾向あり。
三日目・・・順調に反りは甚だしくなる。ムム・・・。
一週間経ってもまだ反りは止まらず、もう半ベで経過を見守る。
2週間くらい経ったころ、もう一枚板で使うことは諦め、半分に割る。
手押しで山になった方を少し削っては乾かし、
また反対に反り始める板を少しずつ削っては乾かし、を繰り返し、
最終的にW:500・L1000・T18の必要最小寸法の板を、二枚矧ぎで残せた。
下のフォトは残したほうの、もう一枚の方の板。
厳しいですよ~。前に山桜の3寸バンを挽きなおしたときは、鋸で挽いたなり、ピタッと動かなかった。
木の性もあるのだとは思うけど、やはり楢は動く。強い。こちらの思うようにはいかない。
かといって製材時に1寸に挽けば、それはそれで反りは強烈にくるだろうし、
厚く挽いて乾かして、使うときに挽きなおすという方法もロスが甚大。
楢は難しい。
難しいけど、木の存在感、削り心地と香り、ものとして仕上げた後の耐久性、年月を経ての古美方(ふるびかた)を思うと、譲りがたい魅力がある。

下は、実際に仕上げた楢・文机。
矧ぎ口はほとんど目立たず、オイルを吸った木肌は長年の使用に磨かれて木味を増すに違いない。
製作時間の8割以上は、材料の2次乾燥にかかっている。
そもそも、木が育つのに(この木だと)200年はかかっていると思う。
それを何年も乾燥させたものを買ってきて、僕が加工するのだから、僕の仕事というのは時間的に言えば7000分の1弱に過ぎず、いかに自分が恐れ多い仕事をしているのかと改めて思う。
これは、けれど、生きること全てに通じる。
肩をいからせず、自然に即して、自然の時間で生きる。
理想でありながら、それがやはり僕の目標。





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  1. 2008/12/30(火) 23:55:00|
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こんにゃく

こんにゃく

う~ん、画像でかいな。
予想外に。
近所の母さんにもらった手作りこんにゃく。
こんにゃく芋をすりおろして、木灰をまぜてつくる。
もらったときは出来立てのホカホカで
腹にいれたら暖かかった~!





12月29日。
昨日で仕事納めとして、今日は家廻りの掃除。結局、材料の片付けで一日。まだ終わってない。
地区の旧公民館の、今は共用車庫になっている建物の一角をお借りして、木を置かせてもらう。
今まで、草むらに、裏山の沢で砂利を集めて敷き詰め、その上に積み上げていた材料。
栗と杉と、樟とブビンガが少し。
いままで、フキの葉っぱを傘にしたように、上にかぶせたトタンから頭とお尻をはみ出させながら
風雨に耐えていた材料をやっと養生してあげられる。
一緒に積んでいたヤマモモの木にはカビがきていたけど、栗はピンピンだった。
やはり栗。高い耐久性、耐不朽性、耐水性は材料の乾燥行程でもあまり神経質にならなくてよいというメリットがありそう。
ヤマモモは知人から表札にするからと言われて置いているもの。
何故、ヤマモモなのか。
それはつまり桃太郎と関係がある。
もともと中国では、桃源郷という言葉が象徴するように、
桃は魔を払い、長寿をあらわす縁起のよいもの。
日本書紀のなかで、イザナギノカミが黄泉の国からの帰り道、追っ手に桃を投げるというシーンがあるのも、この輸入大陸文化が土台にあるから。
しかし、そもそも文化というのは、根っこのところでは誰のモノ彼のモノと分け隔てがたいものだと思うけど、それはあくまで根っこのところの話か。
もとい。
それで、表札は邪気を祓う縁起のよいモモで!ということになったんだけど
この辺、南紀とよばれる南和歌山では、梅とみかんはあるけど桃はない。
ないことはないけど少ないので、じゃあ山に沢山生えているヤマモモで!
というやや強引な筋道ができたわけです。
モモはバラ科サクラ属で、ヤマモモはヤマモモ科ヤマモモ属。
・・・。いいんです。気は持ちようですから。

ちなみにモモの葉は、風呂に入れてあせもを治す薬草として有名です。
庭に一本桃の木を植えておけば、邪気を払う霊木として、実は食べられる、
葉はあせも退治にと、いいことばかり。花も観賞できる。
庭木を植えるなら、木の眠っている今が最適のはず。
では、コーナンに苗木を買いに行きますか・・・!













  1. 2008/12/29(月) 20:49:00|
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